埼玉県歯科衛生士会では、埼玉県内の地域ごと9つの支部に分かれて各種活動を行っています。

活動レポート

REPORT

第11回 令和7年度 県民フォーラム

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投稿日 2025.11.20

いい歯・いい顔・いい笑顔

会場:埼玉県立大学 北棟 大会議室
日時:令和7年11月16日(日)13:30~15:30
参加人数:70名

来賓:越谷市歯科医師会会長 西脇 隆佐 先生
   埼玉県歯科技工士会会長 野島 正美 様
   

○来賓の西脇隆佐先生よりご挨拶をいただききました

いい歯とは、十分に機能を発揮できる状態です。歯科が積極的に介入していくことで、健康寿命を延ばしていきたい。県民の方々に広く啓蒙し、歯について考えるいいきっかけ作りになればいいと思います。とのお話しがありました。

○令和7年度 埼玉県歯科衛生士会 表彰式
 長年、会の活動に貢献された方々に、吉岡会長より表彰状が授与されました。

「功労賞」湊 真理子 様
「永年精励賞」水野 清子 様
「歯科衛生士賞」秋山 恭子 様

○活動報告を越谷支部から行われました

主な活動拠点は、越谷市,春日部市,松伏町,吉川市,草加市,八潮市,幸手市,杉戸町と広範囲にわたっています。母親学級,乳幼児健診,小・中学校指導,成人歯周疾患検診,障害者施設訪問,介護予防教室などの具体例がスライドで示されました。赤ちゃんからお年寄りまで、全てのライフステージに関わり、地域の皆様のお口の健康を守るお手伝いをさせていただいています。
これからもメンバー一同力を合わせて、各事業に精一杯取り組んで参りたいと思います。


講演「食が選べる人は人生が選べる」講師 食育実践ジャーナリスト 安武郁子先生

野菜の衣装に、埼玉ということでイヤリングに「ねぎ」を選んで下さった先生は、とてもパワフルで楽しい素敵な先生でした。

安武先生が16歳の時にお母さまを若くして他界されたことが「食」について考えるきっかけになったそうです。入院後、みるみる衰弱していく様子を目の当たりにして、”人は口から食べられなくなると、生きられなくなる”と悟った先生は、それと同時に健診を受けたり、自分を大切にすることこそ家族の幸せと断言します。そして”発がん性”という言葉に、とても敏感になっていきます。

レストランを経営していた両親は忙しく、祖父母との生活だった先生は”歯磨きしない子”となり、歯科嫌いとなってしまいます。しかし、24歳頃に出会った歯科医との出会いが、先生を変えていきました。嚙み合わせや姿勢、食生活から変えるよう言われ、口腔健康の意識の高さが大切と教わります。人生初の高額の買い物は”歯”だったそうです。

先生はスマイルセミナーも行っています。その時気になるのが、早食いや流し食べ(飲み物で流し込む)により表情筋が使えず、うまく笑えなかったり、咬まない食べ方のサイクルにより歯肉が腫れ、口臭の原因になっていたり…自分の今の食べ方に意識,関心を持ってほしい。そして、歯科を身近に感じてほしいと願っています。

口は命(食べ物)の入口 心の出口
食育=健康的な食生活を身につけるための教育

死因の上位は生活習慣病であり、日本は寝かせっきり老人ワースト1という言葉に私も愕然としました。”良食”は、歯や口腔が教えてくれるので、全部の歯を使ってしっかり食べましょう。食事で一番出る唾液は、様々な役割を持つ魔法の水です、しっかり出しましょう。

食が選べる人は人生が選べる 人生=パートナー,友,働き方,学び方,言葉

「うつる病気」より、「作る病気」の方が多いとのことです。高齢期になっても介護なく、一人でできるということは一生の宝であり、一生咬めるお口を作ることが口腔機能低下症予防にもつながっていきます。

私達は歯科衛生士として、一生咬めるお口に関わりつつ、機能を維持できるよう更に精進をし、先生の金言をかみしめたいと思います。


先生を囲んで歯科衛生士の皆さん 


この記事を書いた支部

埼玉県歯科衛生士会