埼玉県歯科衛生士会では、埼玉県内の地域ごと9つの支部に分かれて各種活動を行っています。

活動レポート

REPORT

令和7年度第3回口腔ケア研修会

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投稿日 2025.08.07

【活動報告】令和7年度第3回口腔ケア研修会を開催しました。

令和7年7月24日(木)、埼玉県歯科衛生士会大宮支部では、グループホームオハナハウス、マハナハウス職員を対象とした、3回目の口腔ケア研修会を開催いたしました。

以前の研修会ではスタッフ同士による相互実習を行いましたが、今回は施設スタッフからの「実際に困っている入所者様へのケア方法を学びたい」との声を受け、2名の入所者様にモデル協力いただき、実践的な口腔ケア実習を行いました。

また、ろう者のスタッフの方も参加され、手話通訳者の方が同席して進行をサポートしてくださいました。

情報がスムーズに伝わるよう配慮された研修となり、より多くの方に理解を深めていただけたのではないかと思います。


◆講義編:基礎から現場対応まで幅広く始めに以下のような内容の講義をおこないました

① プラークについて
② 歯周病について
③ 歯の磨きかた・義歯清掃について
④ 噛んで食べることの効能について
⑤ だ液のチカラについて
⑥ フッ素について
⑦ こんなときどうするの?
※利用者様のケアにおける「困りごと」への対応方法

日々のケアに悩む場面を想定した具体的な内容に、参加者の皆さんは大きくうなずかれていました。


◆実習編:課題を抱える利用者様のケアを実際に体験

実習では、施設スタッフの方から「口腔ケアに難しさを感じている」とのお声があった2名の入所者様にモデルとしてご協力いただきました。

「どのようにケアすればよいか分からない」「拒否が強く十分に磨けない」といった日常的な悩みを、実際のケアを通じて講師と一緒に考える機会となりました。

また、実際にワンタフトブラシを使用する体験もあり、「磨きやすい!」「これは使いやすい!」と会場が盛り上がる場面も見られました。

一人ひとりの状態や特性に応じたケア方法を学び、参加されたスタッフは真剣な表情で実践に取り組まれていました。


施設における口腔ケアは、健康維持・生活の質の向上に直結する大切なケアです。

今回のように、現場で抱える課題を取り上げて一緒に考える研修は、実践的で非常に意義深いものとなりました。

今後も、施設スタッフの皆さまと連携しながら、よりよい口腔ケアの実現に向けて取り組んでまいります。


この記事を書いた支部

大宮支部