日時:令和5年3月19日(日)13時30分~16時(受付13時~)
会場:彩の国すこやかプラザ2Fセミナーホール
内容:各支部の活動報告
テーマ:「コロナと共に2022」
【発表題目及び発表者】
・「マニュアル作成について」コロナ禍での事業引き継ぎの取り組み 浦和支部 田中美紀さん
・「川口支部の現状調査」 川口支部 木邨ひとみさん
・「コロナ禍での活動」母子保健、リレーフォーライフ、介護予防、学校歯科ついて 川越支部 佐々木淑子さん 西島真弓さん
・コロナ禍における「高齢者の保健事業と介護予防一体的実施」(東松山市の地域保健活動)
北部支部 針ヶ谷千恵美さん
・「短期集中型予防プログラム」 大久保喜惠子会長
・講評並びに講話 一般社団法人 埼玉県歯科医師会 地域保健部 副部長 目澤克子先生
【発表詳細】
1.「マニュアル作成について」コロナ禍での事業引き継ぎの取り組み 浦和支部 田中美紀さん
歯科衛生士会会員数増加となるよう、今現在どのような取り組みが必要で、何ができるのか。歯科衛生士会会員数が減少傾向により、新会員増員活気ある楽しい活動、歯科衛生士資格有するものが社会貢献や仕事復帰の架け橋となるような取り組みを行いたい。具体的には、コロナ禍様々な取り組みが行えない状況でしたが、コロナ禍だからこそ「マニュアル」作成をすることができました。新会員の方はもちろん現会員にもわかりやすいよう、事業内容や書面等をまとめたマニュアルとなったと報告があった。
2.「川口支部の現状調査」 川口支部 木邨ひとみさん
浦和支部同様の会員数に関する課題があります。埼玉県歯科衛生士会の中でも一番会員数が少ない状況。状況改善できるよう部員へアンケート(事業出務などの支部活動)を取り、支部員の満足度を把握することができた。今後は、今までの取り組みを行いながら、会員外でも活動体験ができるようにし、時代に沿ったSNS活用情報発信し、歯科衛生士の必要性を様々な方たちへ知っていただき、会員数増加に向けて「小さなことからコツコツと」行っていきたいと発表があった。
3.「コロナ禍での活動」母子保健、リレーフォーライフ、介護予防、学校歯科ついて 川越支部 佐々木淑子さん 西島真弓さん
コロナ禍、様々な困難状況下で、「出来た取り組み」が多々あった。コロナ禍、全国民感染予防を行うのは当然な状況となり、私たち医療従事者は患者様や施設利用者様、各団体へ十分な配慮が必要となりました。行政との関り、主催者の考えを尊重しながらの事業活動。その中で私たち歯科衛生士は様々な気づきや学びがあり、保健センター、介護施設、学校など各団体のご協力頂き、数多くの活動を行うことができました。未だに収束しないコロナに関して、私たち歯科医療にコロナが絡んでくること予測されますが、コロナ収束するようねがいながら、適才適所な地域貢献をしていきたいと今後の意向が伺えた。
4.コロナ禍における「高齢者の保健事業と介護予防一体的な実施」(東松山市の地域保健活動) 北部支部 針ヶ谷千恵美さん
今現在、高齢化社会となり様々な事業サービスがある。「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施」事業とは、高齢者の健康寿命の延伸を目的とし、介護予防事業や健康づくり事業(保健衛生)、健診や生活習慣病予防事業等を包括的な保健サービスとして高齢者へ提供するものです。一体的な実施事業は、これまでの保健事業、介護予防の延長線上にあるが、単独事業ではなく、集団指導やハイリスクの方には個別指導を行い、多部署や多職種の連携により適正医療へつなげ、重症化を予防し、自立度維持や向上を目指すと強い意欲が感じられた。
5.「短期集中型予防プログラム」 大久保喜惠子会長
従来型の通所介護に加えて、多様なサービスとして先行する「通所型サービスC」。元の生活を取り戻すためにつなげる住民主体型サービスとは一体何か。口腔機能向上プログラムに歯科衛生士も関わることができる。しかし現状としてSTが行っているケースが多く、歯科衛生士の更なる介入を求める声が上がってる。今後ますますの生活の場でのかかわりが多くなっていくため、医療職として適切な指導助言にかかわっていけるよう話が合った。
6.講評並びに講話 一般社団法人 埼玉県歯科医師会 地域保健部 副部長 目澤克子先生
歯科医師会でも歯科衛生士会同様、会員数は課題となっており、コロナ禍、歯科医師会の取り組みも思うよう行えない状況。歯科衛生士の仕事はすごくたくさんあり、地域、行政、個人的(病院や歯科医院等)頑張っていただきたい。今後も歯科医師会と歯科衛生士会とタッグを組み、行政に働きかけていきたいと思うと大変心強いお言葉を目澤先生よりいただきました。
【最後に】
今回の各支部活動報告より「コロナ禍困難な状況でも私たち歯科衛生士はできることがある」と感じました。コロナ禍により、以前のようにできない事業がありつつもその中で「今何ができるか」が各支部共通の課題となりました。私たち歯科衛生士の様々な知識や技術により出来ることはたくさんあり、今現在コロナ禍困難から新たな状況へ変化しつつあります。困難からの学びは今後「強み」となり事業再開が予測される中でその「強み」生かされるのではないかと思います。また会員数増員は今後も大きな課題です。今後「国民皆歯科検診」という政府の取り組み検討事項について、歯科医師会と歯科衛生士会と連携し新たな改革ができないものか。「治療から予防」となりつつある今現在、そして更なる高齢化となる中で、私たち歯科衛生士の存在は必要不可欠なのです。
目澤先生と各支部発表者