日時 令和7年4月13日(日)13:30~15:30
会場 彩の国すこやかプラザ2F研修室1・2・3
演題 「これからの摂食嚥下リハビリテーション」
講師 国立大学法人 東京科学大学大学院医歯学研究科
医歯学系専攻老化制御学講座 摂食嚥下リハビリテーション学分野
教授 戸原 玄 先生
はじめに戸原先生が関わっていらっしゃる「医療資源マップ」の説明がありました。きざみ・とろみ・ペーストなど嚥下食提供可能なレストランが追加になったということです。利用される方にとって頼りになる情報源です。戸原先生も直接掲載交渉されることもあるそうです。
患者さんの状態を把握するには「メタ認知」という言葉が表すように俯瞰して客観視することが大切でどこを改善すればいいのか冷静に判断する必要があり、症例を挙げ栄養摂取方法および摂食嚥下訓練の方法や食形態の工夫などお話しいただきました。
開口力や舌圧には体幹の筋肉量に関連性があり、要介護高齢者は離床時間が短いほどADL、食形態、口腔衛生状態、口腔機能が低いそうで、口腔内だけではなく全身を把握しながらのサポートが必要だと学びました。
「時には人肌脱ぐ!」という言葉は印象的で、食欲がない患者さんをスーパーに連れ出すと生き生きと買物し食欲も出てきたというお話しには視点を変えることも必要だと感じました。
最期の質疑応答では現場ならではの質問に実技を伴い答えていただきました。明日からの臨床にさっそく役立たせていただきたいと思います。
戸原先生のご講演はとにかく楽しく、あっという間の2時間でした。
嚥下力をつける運動を実演