日時:令和4年3月20日(日) 13:30~15:30(受付 13:00~)
会場:彩の国すこやかプラザ 2F 研修室1・2・3
内容:各支部の活動報告
テーマ「コロナ禍での活動の工夫」
・朝霞支部/コロナ禍における中学校での歯科保健指導 発表者 柏木尚子さん 齋藤延子さん
・大宮支部/健口教室、通いの場、ひまわり学園、小学校、特別支援学校、障がい者通所施設の指導の中で
発表者 島田幸子さん 北浦涼子さん
・坂戸支部/地域ケア会議について 発表者 西村 美貴子さん
助言者:(一社)埼玉県歯科医師会 理事 小宮山 和正先生
参加人数 : 68名
新型コロナウイルス感染症予防対策を行いながら、令和3年度地域歯科保健の集いが開催されました。
1) コロナ禍における中学校での歯科保健指導
朝霞支部/柏木 尚子さん 齋藤 延子さん
コロナ禍で対面による歯科保健指導が困難となりリモートでの実施に切り替えて指導を行うにあたって、念入りにに行われた打合せから本番2時間前のリハーサルと実施の様子を発表していただきました。
発表の終わりに「コロナ禍において学びを止めない事を重視し、学校の希望や感染の状況に応じた授業展開を行なっていく→コロナ禍で歯科保健指導を実施するにあたってはリモート授業を基本的に準備していく」という朝霞支部の伝える事を止めず、指導が受身にならないように工夫された熱意を感じました。
2) 健口教室、通いの場、ひまわり学園、小学校、特別支援学校、障がい者通所施設の指導の中で
大宮支部/島田 幸子さん 北浦 涼子さん
保健指導対象者や各事業所の強い要望を踏まえ、埼玉県歯科衛生士会の「新型コロナウイルス感染症に関する対応マニュアル2020」に沿って対策を施し準備し実施されていまいた。実際に対象者と密になる場合はグローブ、防護服、マスク、フェイスシールドを必須とし、ろう通所施設では媒体を用いた説明では口元の動きがわかり易いようにマウスシールドを使用し、映像(パワーポイント)でお口の体操を紹介したり、オンライン指導についてとして”zoom”の紹介など現状での感染対策をされた様子がわかりやすく紹介されていました。
3)地域ケア会議について
坂戸支部/ 西村 美貴子さん
鶴ヶ島市自立支援型の地域ケア会議では長期的目標として「自立支援に必要な支援方法と手段を地域で共有し、地域全体の高齢者支援の質の向上、自立を阻害している要因が、社会・環境にあるならば地域課題として検討し解決し、検討を積み重ね必要なサービス資源の不足など地域課題を発見し新しい社会資源の創出につなげることを目指し、参加者それぞれが、ケアマネジメントの実践力を高めてスキルアップを図ること、関係者同士が繋がるネットワークを構築することにつなげる。」とありました。その中で介護(予防)給付対象者について ①課題整理(アセスメント) ②支援方法や目標の明確化 ③チームでの共有化・役割分担(チームケア) ④評価(モニタリング)を行なっていくとのことでした。身体機能の向上だけでなく生活機能評価を取り入れて他職種間でも分かりやすく具現化し、アセスメントも今後の生活面での自立に沿った解決課題を整理しているとのことでした。
講評(ご助言)/(一社)埼玉県歯科医師会 理事 小宮山 和正先生
小宮山先生もコロナ禍での事業の中止、リモートでの活動でご苦労され、他職種との対応もzoomなどで行なったが関係が薄くなっているように感じたそうです。
しかし「三支部のコロナ禍での発表はどれも熱意のあるものだった」と好評を頂きました。
ご助言として、「コロナ禍の影響で保育施設、学校等でのフッ化物洗口事業が止められている所が多くう蝕予防が懸念されている。また”要支援”を”要介護”にしないようにする地域での自立支援を検討して行くのが地域ケア会議であり、会議に参加する際はう蝕や歯周病に目を向け過ぎず現状いかにご飯を食べて体力・筋力をつけて転ばないようにして行くことが本質です。
そして在宅の拠点窓口が歯科医師会があり、そこでも歯科衛生士の協力が求められています。他職種との連携をとることで患者さんに有効な活動をして行くことができます。」その他 嚥下内視鏡(VE)は歯科がイニシアティブ(主導権)をとらないといけない、と話されました。