騎西特別支援学校Zoomによる歯科保健指導
会場:公)埼玉県歯科衛生士会 事務所2階
日時:令和3年7月1日(木) 9:50~11:40
対象:騎西特別支援学校 中学部35名
出務歯科衛生士:8名
まん延防止等重点措置が発出される中、初めてのZoomによる歯科保健指導を実施しました。
Zoomと言うと、会議や研修会の参加などしか経験がなく、指導などできるのだろうかと不安を抱えながら事前に学校側の先生と入念に打ち合わせをし、その後担当する歯科衛生士がリハーサルを行いました。果たして一度だけのリハーサルで相手にわかるような指導ができるのか・・・。相手に伝えることができるのか・・・。緊張感漂う中、本番に臨みました。
指導当日は、初めに全体指導として食育をテーマにした「たっくん」のエプロンシアターをノートパソコンを使用して行いました。
次の個別指導では、ブレイクアウトセッションに移動し、歯科衛生士が2名ずつに分かれて、スマートフォン、iPadを使用し、各教室で指導を行いました。画面には生徒の皆さんの元気な様子が映し出され、まるで対面で接しているような錯覚を覚えました。
担任の先生に生徒の皆さんの歯垢の染め出しと記録をつけていただき、私たちはその記録と生徒の皆さんのお口の状態を見ながら一人ひとりに歯ブラシの当て方などのアドバイスをし、顎模型を使い、歯みがきのポイントなどの指導を行いました。また、使用している歯ブラシを見せてもらい大きさなどをチェックし、交換時期や歯ブラシ保管方法などについてもお話ししました。最後に学校側から送られてきた歯みがき調査票に書かれていた質問に文章で回答し、生徒一人ひとりに対してコメントを記入して、学校側に送付しました。
今回の歯科指導の反省点として、パソコン等の操作に慣れておらず、Zoomそのものの理解が不足していたために時間がかかってしまった点が挙げられます。しかし、画面越しに教室内の様子は観察でき、スムーズに指導することはできたと思います。
まだまだ改善点はありますが、Zoomによる指導方法は、流行性の感染症や天候、場所にも左右されることがない点や、相互にとり交わすこともできるため、対面での指導と変わらず大きな意義のあるものだと感じました。今後も指導方法の選択肢の一つとして位置付けていきたいと思います。