新型コロナウイルス感染症により、各事業の中止や延期が続き先の見えない状況が続いていました。しかし、9月頃より延期となっていた事業が再開となり、感染予防対策に配慮し行った各事業について報告いたします。
各事業とも打ち合わせを綿密に行い、感染予防対策の意向を受け、内容、方法を決定しました。
【小学校】
1)通常通り、歯垢染色、ブラッシング指導を行った小学校では、児童と対面する場面で歯科衛生士は、マスク、フェイスシールドを使用しました。
2)歯垢染色、口腔内に歯ブラシを入れて歯みがきを行わない小学校では、歯ブラシ持参の場合は大きさ、交換時期のチェックを行いました。歯ブラシの持参をしていない小学校もありました。講話の後、顎模型を使って歯みがきのポイントを話しました。また家庭での歯みがき習慣の大切さを説明して、継続できるように歯みがきカレンダーを配布しました。
3)小学校側の意向で、「3密」を避けるため、教室での指導を体育館に変更し通常通りの歯垢染色、ブラッシング指導を行った小学校もありました。
【特別支援学校】
通常通り、パネルシアター、歯垢染色、口腔内に歯ブラシを入れての歯みがき、RDテスト、口腔体操を行った学校では、歯垢染色時には、マスク、フェイスシールドに加え、サージカルガウンを着用しました。しかし、その姿を怖がってしまった児童もいたため、今後の課題となりました。
【さいたま市健口教室】
開催日数、時間、参加人数等規模を縮小して開催しました。時間短縮に伴い、講話の内容を時間内に、参加者の方に分かりやすく伝えられるように、支部内で内容の検討を繰り返し行いました。口腔体操も構音発声訓練は行わず、限られた中で行いました。参加者からは、口腔体操をもっと時間をかけて教えてほしい、との意見も聞かれました。
未だ、新型コロナウイルス感染症の収束の見えない中ではありますが、今回の各事業においての反省と経験、参加者の意見を参考にして、新しい生活様式にあった実施方法を考え、来年度に向けて準備していきたいと思います。